修繕にいくらかかるか

能登半島地震 県内の党議員が援助活動に奔走
漁協理事(左)から話を聞く上野市議(右端)ら=2日、上越市大潟漁港

 能登半島地震で新潟県は、長岡市で震度6弱、新潟市や上越市、柏崎市、佐渡市など12市町村で震度5強を観測。海岸部では津波警報の発表で避難所や高台に多くの避難者が集まり不安な一夜を過ごしました。日本共産党の議員などが避難所の手伝いや地域の安否確認や要望を聞く活動で奔走しています。

 上越市の橋爪法一、上野公悦、平良木哲也の各市議は、1日夜は避難所で暖房や食事関係の要望をつなぐ手伝いをしました。平良木市議は、管理者との連絡の不備で暖房がついていない避難所で、灯油を手配しストーブを配置する手伝いなどをしました。

 翌2日は、無所属の馬場秀幸県議も同行し、各地域の被害状況を見回りながら住民の要望を聞きました。

 大潟漁港では津波が港内で高まり、一隻の漁船が転覆、八つの小屋を破壊し、船などを引き上げるモーターが水没し、コンテナなども流されていました。漁協の理事は上野市議に「八つの小屋のモーターの修理などに一千万円はかかるのではないか。流されたコンテナや網を買い替える必要もあり、どれだけかかるかわからない。ぜひ市から補助を出してほしい」と訴えました。

 国道8号線を寸断した土砂崩れ現場や津波で海の家などが押し流された、なおえつ海水浴場なども調査しました。上野市議は「頚城区にある旧名家など多くの登録文化財が壊れてしまい、管理するNPO法人だけでは修繕は難しい、支援がほしいという要望も聞いているので市に届けていきたい」と話しました。

 海に囲まれた佐渡市では一時は約2000人が避難しました。中川直美、中村良夫両市議は、翌2日は海岸沿いの「しんぶん赤旗」読者などを安否確認でまわりました。避難所によっては非常食がなく、海岸以外に道がないため物資も届かず「何も食べられなかった」と話す人もいて、両市議は「津波の避難の教訓を今後に生かすため市と協議していきたい」と話します。

 新潟市西区や中央区では広い範囲で液状化とみられる道路の陥没や家屋の傾き、水や土砂が噴き出す被害が発生しました。武田勝利、鈴木映の両市議らは、現地調査に入り被害状況や要望を聞きました。「断水や下水道が使えないためトイレが使えない」「家が傾いたため、もう住めない。市営住宅などに引っ越したい」などの要望も寄せられ、り災証明書の出し方の相談などもおこないました。武田市議は、「家屋や地盤の被害は数百件になるのではないか」と述べ、宅地・地盤被害に対する新しい支援制度をつくることや、り災証明の窓口を増やしたり、手続きを手伝いする体制づくりを市に求めていきたいと話しました。(2024年1月5日『しんぶん赤旗』)