新潟市 住宅地で液状化

能登半島地震 新潟市西区と中央区で
星野さん宅のガレージ前に泥だしされた山を指す武田市議=2日、新潟市西区

 能登半島地震で震度5強を観測した新潟市西区や中央区では、液状化とみられる道路の陥没や家屋の傾き、水や土砂が噴き出す被害があちこちで発生しています。

 新潟市西区黒埼の善久、柳作の住宅地では広範囲で液状化が起きて、家の前には泥だしした土が山になっています。善久に住む星野光弘さん(79)は「地震でガレージの床のコンクリートが割れ、15㌢くらいの高低差ができて水と砂が一気に噴き出した。厚さ30㌢の砂がたまり、家族と近所の方の総出で砂を外に出した」と話しました。町内では、あちこちで家が傾いている、ひびが入ったなどの声があがっているといいます。

 日本共産党の武田勝利市議は2日午後、地元党支部と一緒に善久や柳作地域に調査に入り、泥だし作業をしている住民などから要望を聞きました。「水道は使えるが、下水道が使えずトイレが使えない」などの要望があり、すぐに市役所に連絡し対応を要請しました。

 武田市議は「地震で下から土砂が突き上げてきて、1階の居間の畳が20㌢以上も押し上げられているお宅があった。新築の家が傾き、幼子を連れて実家に避難したお宅など、多くの家屋被害が出ているので、さらに要望を聞いて、行政につなげていきたい」と話しました。(2024年1月4日『しんぶん赤旗』)