学校給食の無償化を求める

長岡市で署名1万筆めざして集会
伊藤氏(左奥)の話を聞く参加者=21日、長岡市

 新潟県長岡市の「学校給食無償化を求める長岡の会」は昨年12月の発足から6000筆以上の署名を集め、4月11日に第1次分を長岡市長に提出しました。さらに1万筆の目標達成を目指し21日、署名リスタート集会を開きました。

 署名と一緒に取り組んだ給食アンケートは300人以上の回答があり、子どもがいる家庭では「無償化」を求める声が7割、物価高騰でも「地元食材の導入」を求める回答が多数ありました。

 新潟大学農学部の伊藤亮司助教が講演し、「地球温暖化や物価高騰による世界的な食料危機が国内農業にも影響し、将来的に給食への食材供給が困難になりかねない。食育の本質的価値を再確認することが農業を守ることにつながる」と強調しました。

 田口孝共同代表は、署名提出時に市長から「無償化が少しでも進むように考えたい」と回答があったと紹介し、地域の宣伝や署名のポストインを広げて6月末までに目標をやり抜こうと提起しました。

 参加者から「長岡がおいしくて安全な給食を続けてきたことや、給食が食文化と味覚を育て地域と農業を守る価値があることを伝えたい」などの声が寄せられました。(2024年4月27日『しんぶん赤旗』)