柏崎刈羽原発 安全材料ない

新潟県説明会で原発検証に不安が次々と
県職員(奥)に質問する参加者=29日、新潟市

 新潟県が9月13日に発表した福島第1原発事故に関する「三つの検証」の総括報告書について、県は11月29日にオンライン併用の県民説明会を開き、県内各地で約110人が参加しました。

 県は、事故原因、健康被害と避難生活への影響、避難方法の「三つの検証」の報告書を取りまとめる検証総括委員会を解任し、県職員による作業で「各報告書に関連する事柄に矛盾はなかった」とする総括報告書と、「柏崎刈羽原発の安全対策の確認と原子力防災の取組の状況」の二つの報告書を発表。説明会は県職員が二つの報告書の概要を説明し、参加者の質問に答えました。

 参加者から「柏崎刈羽原発の安全性を検証する目的だった『三つの検証』を、福島原発事故の検証にすり替えたごまかしではないか」「各検証の要約だけの総括報告書で、柏崎刈羽原発の安全性を検証する材料が何も示せていない」などの意見がありましたが、県職員は、「三つの検証」は福島原発事故の検証だと強調し、それ以上の材料はなく、各報告に矛盾がないか確認する作業をおこなったと答えました。

 「原発事故時に、5㌔圏外の住民は屋内退避と言うが、命が迫られる中で逃げられない避難計画は受け入れられない」「長岡市から避難する訓練に参加したが、避難先までの経路がわかりづらく、天気が悪い時に避難できるのか不安」など避難計画への不安や、「東京電力は柏崎刈羽原発の地盤は安全と言うが、専門家から大変危険だと指摘がある。県民の安全のため十分な議論を」「専門家の検証委員が出席した個別の説明会を」などの意見も出されました。

 県民説明会は、12月25日にも予定されています(12月18日までに県ホームページなどで申し込みが必要)。(2023年12月1日『しんぶん赤旗』)