反戦平和掲げ抜いた女性

新潟出身の原菊枝碑前祭
顕彰碑(右奥)の前で記念撮影する参加者=20日、新潟市東区

新潟出身の原菊枝碑前菜 戦時中に不屈の獄中闘争を展開し『女子党員獄中記』を執筆・出版した新潟県出身の活動家・原菊枝氏の没後78年を偲び20日、新潟市東区の原菊枝顕彰碑前で碑前祭が開かれ、約40人が参加しました。

 主催した原菊枝顕彰碑保存会の伊藤恭子会長は、岸田首相が訪米して自衛隊を米軍指揮下に置く約束をするなど「新たな戦前」になるかどうか正念場にあり、戦前の治安維持法や女性の無権利状態の中でも命をかけ、反戦平和の旗を掲げ抜いた原氏に学びたたかおうとあいさつしました。

 原氏とともに獄中闘争した伊藤千代子の映画『わが青春つきるとも』原作者の藤田廣登氏が記念講演し、『女子党員獄中記』が千代子研究の発展につながり、映画を通じて今、原に光が当たっていると指摘。女性の無権利状況下でも科学的社会主義を身につけ、社会に能動的に働きかける理想に燃えて、真の人間らしさを発揮した原氏らのたたかいに学ぼうと話しました。(2024年4月23日『しんぶん赤旗』)