日常の心温まる話を発信

上越市議・橋爪法一さんの随想集が10冊目に
10冊目の随想集を手にする橋爪法一・上越市議

 「晴れていかったねぇ」「さあさ、花嫁の顔見ていってくんない」―随想「花嫁行列」の一節です。

 新潟県上越市の橋爪法一(はしづめ・のりかず)日本共産党市議(73)が毎週発行している活動レポートは「地域のことがよくわかる」「元気がもらえる」と大好評。手書きのイラストとともに、家族やふるさと、季節の移り変わりを書いた随想「春よ来い」が読者に喜ばれています。

 旧吉川町議だった1985年に、補欠選挙で2人に増えた党議席を確保するため宣伝を強めようと活動レポートの毎週発行を始めました。同時に、議員活動だけでなく人柄を知ってほしいと随想を始めました。「日常の小さな発見で幸せになったり、たった一言でほっこりさせられたことを大切に書いています。共産党員は変わった人ではなく、『橋爪さんも同じ普通の人だね』と共感してもらえることも大切にしています」と話します。

 開始当時は「しんぶん赤旗」日曜版のみに折り込んだので、活動レポート目当ての日曜版読者がどんどん増えました。今では地域の話題やイベントの案内を持ってくる市民もいます。「自分や地域のことが載るとうれしいよね。だからできるだけ紹介しています」。

 2000年に最初の随想集『幸せめっけた』を刊行し、昨年亡くなった母親との話をまとめた『「5センチ」になった母』『あねさかぶり』などがあります。

 今年8月に10冊目の『花嫁行列』を刊行。花嫁行列を描いた手書きのイラストが表紙を飾ります。移住してきた若い2人を、地域をあげて昔ながらの結婚式で迎えた「花嫁行列」、童心に帰り楽しんだ「ソリ遊び」、地域の方と亡くなった家族を思い語った「昼晴れ」など心温まる話60編が収められています。

 橋爪さんは「党議員として飛び回っているから発見できる小さな幸せや出来事をこれからも発信していきたい」と微笑みます。

 問い合わせ先は090(5392)1961(橋爪さん)。(2023年9月30日『しんぶん赤旗』)