平和資料館の設立を

「フェスタ」実行委員会が新潟市に要望
野島副市長(右)に要望書を提出する赤井氏(左から2人目)ら=26日、新潟市役所

 新潟市の「ピースフェスタin古町」実行委員会は26日、新潟市に対して平和資料館の設立を要望しました。要望後に記者会見を開き、10月1日のピースフェスタ開催を発表しました。

 赤井純治実行委員長は、ウクライナ戦争で核兵器使用の危険もある今、広島や長崎と並び原爆投下目標の4都市だった新潟市が、戦争と被爆の実態を広く市民に知らせ、平和を発信することが大切と強調。市民の協力で集めた実物大の原爆模型や当時の木戸国民学校3年生の戦争体験再現画などの戦争資料を紹介し、市で保存し公開できるよう平和資料館の設立を求めました。

 応対した野島晶子副市長は、戦争の歴史を若い人や後世に伝えたい思いは同じと述べ、資料館設立は難しいが、新潟市の戦争体験画など初めて見る貴重な資料を市役所や歴史博物館で期間展示するスペースを設けるなど検討したいと答えました。

 10月1日(日)午前10時~午後4時、新潟市古町モール6で「ピースフェスタin古町」が開かれます。原爆模型や新潟市の戦争体験画、広島市立基町高校の高校生が描く被爆体験再現画、県内在住の被爆者の証言DVDなど多くの資料を展示します。正午から民謡、コカリナ演奏、書道などの企画もあります。

 連絡先=025(247)3035赤井さん。(『しんぶん赤旗』2023年9月29日)