内部留保を活用し賃上げを

新潟地区労連が春闘勝利へビクトリーマップを作成

 新潟地区労連は、大企業が巨額な内部留保の一部を取り崩せば大幅賃上げは実現できると訴え、ビクトリー・マップ(勝利の地図)のビラを作成し、宣伝しています。

 このビラには、新潟駅前と古町周辺にある大企業40社の営業所や店舗の所在地が示され、各企業の内部留保の額や、内部留保の何%を使ったら当該企業の全国の正規従業員に月3万円の賃上げと、全ての非正規従業員に時給190円の引き上げが可能か紹介しています。

 例えば三菱電機は内部留保3兆1340億円の2・39%で可能、キッコーマンは同3507億円の1・16%で可能です。

 ビクトリー・マップのビラは、内部留保の社会的還元の運動を可視化するため、地域春闘の切り札として全労連が1993年に提起。新潟地区労連は2015年春闘から新潟市のビラを作成。新潟市在住の労働総研元理事の協力で作成しています。

 2024年春闘は、日本が「賃金が上がらない国」を脱皮し、大幅賃上げ実現を起点に内需拡大・生活充実の経済へ転換する第一歩として重要だとアピールしています。(2024年2月27日『しんぶん赤旗』)