医療・介護職員の増員を

長岡市で「ナースウェーブ」宣伝

 新潟県医療労働組合連合会は13日、長岡市でナースウェーブ宣伝にとりくみ、医療・介護の現場の実態を訴え、医療・介護職員の増員や処遇改善を求める署名の協力を呼びかけました。多くの市民が足を止め署名しました。

 マイクを握った医療従事者は「新型コロナ禍の医療・介護崩壊は、先進諸国と比べ医師・看護師、介護士が圧倒的に少ないことが原因。災害や新たな感染症に備え、国の責任で平常時から必要な人員確保が必要」「看護師アンケートで、7割が健康不安、8割が慢性疲労を訴えている。『十分な看護ができている』は3割しかなく、理由は人員不足と業務過密です。人員の増員と待遇改善は不可欠です」と訴え。

 介護従事者は「高齢者施設の調査で、新型コロナ感染第8波で全国340施設の半数以上でクラスターが発生し、感染者の87%が入院できずに医療設備が不十分な施設で見守るしかなく77人が亡くなった。介護労働者を低賃金に抑え、責任だけ押しつける国のやり方は許せない」「高齢化に対応できる増員が必要ですが、介護養成校も定員割れで人手不足は深刻。若者が魅力を感じる職種、介護の質を上げるために、低すぎる賃金を上げ、待遇改善を」と訴えました。

 署名した人は「私も介護老人保健施設の看護師。人手不足を実感し、ヒューマンエラーも起きかねないと不安」「医療・介護従事者は命の砦。新型コロナが収束していないのでぜひ増員と待遇改善を」などと話しました。(2023年5月16日『しんぶん赤旗』)