学校給食の無償化に期待の声

新潟市北区 署名の節目標達成
プラカードを掲げ、署名を呼びかける参加者=1日、新潟市北区

 新潟市北区で江戸時代から続く定期市「葛塚市」(くずつかいち)が開かれた1日と5日、「給食無償化を実現する北区の会」が買い物客らに給食無償化署名を呼びかけました。

 「新潟市でも実現してほしい」と期待を寄せる人が多く、北区の節目標(2000筆)を達成し、さらに運動を広げようと訴えています。

 新潟市では、学校給食無償化を実現する新潟市民の会が10月に発足し、署名活動を開始しました。北区でも運動を盛り上げようと11月19日に北区の会を発足させました。

 発足集会では、元小中学校事務職員の堀川明子さんを講師に、旧新潟市の中学校で実施されている選択制のスクールランチの問題点などを学習。「同じものを食べる楽しい給食でなく、違うものを食べることで子どもが分断される時間になっている」「子どもがごはんは冷たくてまずいと言う。温かい給食を」などの意見も出されました。集会までに北区で1036筆の署名が集まりました。さらに運動を広げようと、市場での宣伝行動、12月5日までに2000筆を達成することなどを決めました。

 事務局の小林文子さんは、近所の老夫妻に署名をお願いしたら「子育て世代の3人の子どもに署名用紙を渡す」と応じてくれ、後日、「子どもから『友達にも広げたい』と言われたのでもっと署名用紙をください」とお願いされたと言います。「世代を超えて共感が広がる手ごたえがあります。全員給食の大切さや無償化の意義を訴えながら運動を広げたい」と話しました。(2023年12月9日『しんぶん赤旗』)