原爆被害 忘れてはいけない

新潟市でピースフェスタ
原爆模型の説明を聞く親子=1日、新潟市

 新潟市古町商店街で1日、新潟から平和への願いを語り継ぐ「ピースフェスタin古町」が開かれました。主催は同実行委員会。

 新潟市に投下される可能性のあった長崎型原爆の実寸大模型や当時の木戸国民小学校3年生の体験画、広島市立基町高校の高校生が描いた被爆体験画などの展示物に、多くの親子や買い物客らが立ち止り、それを見ながら戦争や核兵器について話す姿が見られました。

 西区の6歳と9歳の子を連れた母親は、原爆模型の説明を聞き「こんな大きな爆弾がまちに落とされ、多くの市民の命が奪われ、放射能の後遺症で苦しみ続けてきたと思うとぞっとします。子どもらのため、平和を望みます」と話しました。

 原爆体験画を見ていた中学生2人は「原爆で大勢死んだのは知っていたけど、生々しい絵を見て『死んだ』の一言では済ませられない出来事があり、今もその記憶や被害が残っていることを忘れてはいけないと思った」「皮膚が地面まで垂れ下がっている絵など、本当にあったと思えない光景があったのだと思うと怖い」と話しました。

 「新潟市は平和教育が少ないので、このような場に子どもを連れて来られて良かった」と話す母親もいました。

 展示のほかに、新潟西おやこ劇場コカリナ合奏団約40人によるコカリナ演奏、踊りや書道のパフォーマンス、憲法紙芝居などもおこなわれました。(2023年10月4日『しんぶん赤旗』)