「私たちはここにいる」

県内初のプライドパレード

 「私たちはここにいる」を合言葉に、LGBTQIAなど多様な性を持つ人が差別されず、自分らしく前向きに生きられる社会を呼びかける「新潟プライドパレード」が23日、新潟県で初めて開催されました。強い雨風の中、当事者や支援者ら約40人の参加者が、虹色の旗やカラフルな衣装を身につけ、新潟市内をパレードしました。

 呼びかけ人でノンバイナリーの、あずささん(30)は、「新潟市や三条市でパートナーシップ制度が導入されても、いまだ社会に生きづらさ、怖さを感じて表に出られない人が大勢います。『私たちはここにいる』と話せる新潟県をめざして、きょう第一歩を踏み出しましょう」とあいさつし、サウンドカーを先頭にパレードへ出発しました。途中、サインや手を振り激励する通行人の姿もありました。

 上越市から参加した大さん(37)は「私はFTM・トランスジェンダーです。新潟はまだ閉鎖的なので、オープンな社会が広がる一歩になってほしい」、たっちゃんさん(35・ゲイ)は「決して特別なことではなく、仲間と参加し、おいしいお酒を飲もうという思いで参加しました」と話しました。

 新潟市東区のケイさん(20代)は「私は女性ですが同性パートナーがいます。日本はまだ制度も意識も遅れていると感じていたので、開催を知り参加しました」と語りました。

 11月13日(日)には長岡市でもパレードが予定されています。(2022年10月25日『しんぶん赤旗』)