住民が住み続けられる支援を

塩川衆院議員が新潟市西区の液状化を調査
地滑りで道路に押し出されたコンクリートなどを視察する(右から)塩川、武田の各氏=25日、新潟市西区

 能登半島地震で震度5強を観測し、液状化による家屋被害が広範囲で発生している新潟市西区に25日、日本共産党の塩川鉄也衆院議員が被害調査に入り、被災者を見舞い、被災状況や要望を聞きました。武田勝利新潟市議が同行しました。

 24日現在、西区では9462軒の建物被害が確認され、液状化により家が傾くなど全壊、半壊は2233軒です。塩川氏は、液状化で地すべりが起きた大野郷屋を視察した後、善久(ぜんく)の住宅地を訪問しました。

 訪問先では共通して、大量の土砂が噴き出して家が傾き、めまいなど体調不良を訴える声がありました。

 薄田広人さん、薄田清子さん夫妻宅は、10㌢以上の高低差の傾きで大規模半壊と認定されました。傾きを直して住み続けたいと業者に見積もりを依頼中ですが、最低500~700万円以上と言われ、それ以上かかる場合は、国と自治体の支援額だけで再建できるのか、不安と焦りを感じていると話しました。

 塩川氏は、住宅再建の先行きや費用への不安が多く、希望する修理や再建の内容も違うだけに、被災者の希望に沿った本人負担の少ない支援制度の拡充、新設など「住み続けられるとりくみ」を求めていくと話しました。家の傾きを直す修理、地盤被害対策の費用支援、健康被害に対する一時的な避難先の確保などが当面必要だが、液状化の再発を防止する地域への面的な支援策も示して、将来への不安をなくすことが大切だと話しました。(2024年2月26日『しんぶん赤旗』)