液状化被害に緊急支援を

能登半島地震災害で党新潟市議団が市に要請
小柳氏(中央)に申し入れ書を提出する(左から)武田、飯塚、
(右から)倉茂、鈴木の各市議=4日、新潟市役所

 能登半島地震で震度5強を観測した新潟市西区や中央区は、液状化とみられる家屋や道路の被害が広い範囲で発生しました。日本共産党新潟市議団は4日、新潟市に対し緊急に申し入れ、飯塚孝子、倉茂政樹、武田勝利、鈴木映の各市議が市職員の尽力に感謝を述べ、現地調査で把握した実情を訴えました。

 要請内容は▽家屋の傾きや宅地地盤のひび割れ、液状化被害に対応する新しい支援制度▽応急修理は、すでに業者に依頼し支払った場合も支援し、期限や対象の拡充▽り災証明発行の窓口を区役所や出張所にも設置し、高齢者世帯などに回覧板などで周知徹底▽西区への職員派遣▽家屋の傾きなどで居住が困難な世帯が市営住宅に入居できる手配―など7項目です。

 応対した小柳健道危機管理監は▽液状化被害にどのような支援ができるか検討中▽り災証明は区役所、出張所にも受付窓口を開設した。職員の増員も検討する▽応急修理、り災証明の手続きの周知徹底へ回覧板なども検討する▽市営住宅への入居は避難所にいる世帯から相談を始めている―などと答えました。

 武田市議は、西区ではJR越後線の南側の一帯と善久地域、ときめき地域の3地域の液状化被害が甚大で、家屋が傾く地盤被害があり、そこに対する手厚い支援を求めました。また高齢者が、り災証明の手続きに困らないように周知し手伝う職員の増員を求めました。

 鈴木市議は、中央区でも液状化の地域があり「家が傾き、もう住めないかもしれない」など不安を訴える市民もいるので対応してほしいと訴え。応急修理はすでに業者に頼んだ人もいるので、そこも対象にした柔軟な支援を求めました。

 申し入れとは別に、武田市議が現地調査の中で「上下水道が止まり、トイレが使えず、公共施設も夜は閉まるので困っている。近くに簡易トイレを設置してほしい」という要望を受けて、市や区役所と相談し、公民館や空き地に簡易トイレの設置を実現しました。(2024年1月6日『しんぶん赤旗』)