「各地の奮闘 元気もらう」
新潟県母親大会 初参加者が感想
第68回新潟県母親大会が7月30日、新潟県十日町市で開かれ、会場とオンラインを合わせ約600人が参加しました。子どもらの太鼓とダンスの後、NPO法人医療制度研究会の本田宏副理事長の記念講演、農業や原発、平和など9分野のリレートーク「今日の運動」がおこなわれました。
本田氏は、なぜ地域に住み続けるために必要な公的病院を減らし、社会保障予算の切り捨てがおこなわれるのか、物事の全体像、世界との比較、歴史、誰が得をするのかでとらえることが大切と指摘。明治の西南戦争による財政難から公的病院をなくしてきた歴史、世界と比べ少ない医師数や診療報酬など、国民にお金を使わず自己責任を押し付ける日本の政治姿勢を批判しました。また、世界の教育を紹介し、自分で考え意見が言える子どもを育てる大切さを語りました。
リレートークでは、「学校給食無償化や有機米などの地産地消で安心安全な給食を実現しようと学習、運動している」「生理の貧困の解決へ学校や市長と懇談し、今年からトイレに生理用品を試験的に設置する予算が実現した」「十日町市が温泉施設『明石の湯』を閉館する計画に、多くの市民が存続を求め運動し閉館を撤回させた」などの発言が続きました。
初参加の十日町市の40代の母親は「各地で頑張って活動している発言に元気がもらえた。力を合わせることが大切ですね」と感想を話しました。(2023年8月1日『しんぶん赤旗』)