県民置き去りに抗議
柏崎刈羽原発再稼働 「3.11」後 東電で初

新潟県にある、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)6号機が21日に再稼働しました。福島第1原発事故から約15年、事故を起こした東電では初めての再稼働です。花角英世知事が「県民の信を問う」とした自らの公約を投げ捨て、昨年12月に県議会の議決のみで再稼働を容認したことに、「県民置き去りの再稼働は許さない」と県民から怒りの声が広がっています。
.jpg)
「このまま再稼働を許して良いのか」。1月11日に新潟市で行われた県民集会に、1996年の住民投票で東北電力巻原発の建設中止を決断した旧巻町(現新潟市西蒲区)の笹口孝明元町長(77)が登壇しました。笹口氏は「原発は住民の命や暮らしに関わる重大な問題です。町長と議会だけで決めていいのか。巻町民は『自分たちのことは自分たちで決めた』ことで誇りを持てた」と訴えました。
集会では、若い世代も発言しました。佐々木寛和さん(25)は、県民投票を求めた14万3196筆の直接請求が否決された昨年4月の臨時県議会で、「高度で専門的な問題で県民投票はふさわしくない」と県民を軽視する議員の発言に怒りを覚えたと発言。「若い世代が、再稼働を決断する場から疎外されています。学び議論できる場が必要です」と語りました。
新潟県が昨年9月に実施した県民意識調査では、「再稼働の条件が整っている」と「思わない」が6割、「東電が運転することは心配」が7割などの結果でした。11月25日には、県庁と県議会を取り囲む「人間の鎖」が行われ、1200人を超える市民が「県民の信を問え」と抗議しました。
早速トラブル
柏崎刈羽原発6号機は、再稼働からわずか1日で「制御棒」のトラブルが発生し、稼働が停止しました。1月17日の時点で見つかっていた6号機の制御棒の警報の不具合は、30年前の運転開始当初からの設定ミスでした。制御棒は、原子炉の核分裂反応を抑える安全の最重要設備です。専門家からも東電の運転能力への疑問が指摘されています。
共産党が視察
1月15日には、日本共産党の辰巳孝太郎衆院議員・衆院近畿比例候補、岩渕友参院議員、藤野やすふみ衆院北陸信越比例候補(元衆院議員)が柏崎刈羽原発の構内を視察しました。
辰巳・藤野の両氏が、中部電力浜岡原発の地震動データの不正に対する見解を質問したのに対して、東電は「推移を見守る」としか答えませんでした。藤野氏は「福島原発事故を起こした原発事業者としての責任が見えない。データ不正は1年前に告発があったのに、原子力規制庁が公表したのは、柏崎刈羽原発や北海道泊原発の再稼働の知事同意後だったことも問題だ」と指摘。辰巳氏は「不正データに関わった事業者が、ほかの原発にも関与している疑いがある。再稼働をやめて改めて総点検するべきだ」と指摘しました。
視察後、地元住民との懇談では、住民から「病院の医師から『患者の避難計画はできていないし不可能』という意見が出ても、国や県は対策をしていない」など不安の声が多く出され、「北陸信越に、原発ゼロの日本共産党の国会議員がどうしても必要だ」と藤野氏に期待を寄せました。
原発ゼロ貫く藤野氏を国会へ
総選挙で比例候補として奮闘している藤野氏は、国会在任中に全国会議員で最も原発問題について質問してきました。
藤野氏は、原発の問題を国会で追及できた一番の理由は「原発マネーを1円も受け取らない日本共産党の国会議員だからです」と強調します。藤野氏は、「福島原発事故がなかったかのように、新たな安全神話で、再稼働を強行しようとしています」と自民党政治を批判。「再稼働を止める運動をよりいっそう強めたい。私も北陸信越で党の比例議席を必ず奪還し、原発ゼロの運動の先頭に立ちます」と決意を訴えました。(2026年2月1日『しんぶん赤旗』日曜版)
