非核三原則 見直させない
新潟 原爆被爆者の会など4団体が声明
高市早苗首相が、「非核三原則」の見直し議論を始めると発言したことに対して、新潟県原爆被害者の会と原水禁、原水協、生活協同組合連合会は25日、「見直し発言を許さない。撤回せよ」と求める抗議声明を発表しました。
声明は、二度にわたる原爆投下の被害と苦しみを受けた日本が、「核兵器を待たず、作らす、持ち込ませず」の非核三原則を国是として遵守してきたことは、「すべての核兵器国に対して、核兵器の全廃を目指し、核の削減・縮小のために誠実に努力する指針となってきた」と強調。日本被団協がノーベル平和賞を受賞し、国をあげて核なき世界を目指そうという時に、非核三原則を投げ捨てることは、日本の国家像の基本を投げ捨てるもので許せないと批判し、見直し方針を撤回して、非核三原則の法制化と核兵器禁止条約への参加・批准を求めています。
原水協の赤井純治代表理事は、「平和国家日本という国家像の基本を捨て、唯一の戦争被爆国の日本が核を持ち込む=核を使うかもしれない立場を示すことは、核なき世界に逆行する暴挙であり、絶対に許せない」とコメントしました。(2025年11月26日『しんぶん赤旗』)

