長岡市長「判断まだ早い」
県知事と7市町長が意見交換

新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり、花角英世知事と原発から30キロ圏内の7市町長の意見交換が長岡市で行われました。意見交換終了後に長岡市の磯田達伸市長は、県が実施した県民意識調査で6割以上の住民が「再稼働の条件は整っていない」と表明している段階では、「(再稼働を)判断するタイミングはまだ早い。それよりも安全対策や情報提供に時間をかけ、民意を見極めるべき」だと知事に伝えたと話しました。
意見交換は、知事と長岡、上越、小千谷、十日町、見附、燕の各市と出雲崎町の首長が出席して非公開で実施。終了後に7市町長が取材に応じました。
小千谷市の宮崎悦男市長は、30キロ圏内は大雪や大雨、地震など「全国で最も災害救助法が適用される課題の多いエリア」であり、防災対策の強化などを要望。燕市の佐野大輔市長は、▽避難計画の実効性▽東電の信頼が不十分▽国の責任のあいまいさ―の三つの懸念があり、意識調査でも「避難計画のさらなる整備が必要」が9割以上など安全対策の周知が不十分だと指摘したと話しました。 花角知事は12日に同原発が立地する柏崎市長と刈羽村長と意見交換を行い、14日に7年ぶりに柏崎刈羽原発を視察しました。知事は「近いうちに考えを示す」意向を示しています。(2025年11月15日『しんぶん赤旗』)
