新法成立へ行動訴え
新潟水俣病阿賀野患者会 総会開く

新潟水俣病阿賀野患者会は8月30日、新潟市で第21回総会を開きました。
曽我浩会長代行があいさつし、新潟水俣病公式確認から60年の今年、進行中のノーモア・ミナマタ第2次訴訟と、秋の国会で審議が始まる水俣病被害者救済新法案の成立により「全被害者救済を実現させる絶好の機会だ」と述べ、行動を強めようと訴え。同時に、患者会が取り組む「新潟水俣病患者アンケート調査」を通して、手足のしびれや耳鳴りなどの症状が和らぐ治療法を医師会に要請するなど、被害者の「生活の質」の改善が進む1年にしていきたいと話しました。
新潟医療福祉大学の松元圭、小堀晶子両講師がアンケート調査の進捗状況を報告。「目標を超える150人以上(会員の50%以上)の回答があり、調査は大成功」と述べ、「体にどんな不調があるか」「いま何に困っているか」「差別や偏見の現状」などの回答を今年度をめどに集計・分析して報告書を作成する予定だと話しました。
地元新聞に水俣病に関わる投稿を続ける長谷川茂子さんが記念講演しました。曽我氏が新会長に選出され、退任する山崎昭正会長、関川智子医師へ感謝状が送られました。(2025年9月2日『しんぶん赤旗』)