人命・平和の尊さ真剣に

長岡空襲から80年追悼集会
平澤さん(壇上中央とモニター)の証言を聞く参加者=1日、長岡市

 新潟県長岡市では、1945年8月1日の長岡空襲から80年を迎えた1日、犠牲者を追悼する集会などが終日行われました。市主催の「平和祈念式典」には、小中学生など850人が参加し、空襲で亡くなった1489人など戦没者に黙とうしました。

 13歳で長岡空襲にあった平澤甚九郎さんが証言しました。空襲警報を聞き外に出ると、「上空から不気味な音が響き、対岸の空が赤く染まり、道は避難する人であふれかえった」と言います。防空壕ではなく避難したことが生死を分けたが、同級生4人が犠牲になり「どんなに苦しく、熱かっただろうと胸が痛んだ」と話しました。「世界で戦乱が絶えず、多くの命が失われている今こそ、人命と平和の尊さを真剣に考える時だ」と訴えました。

 6日の広島平和記念式典に派遣される19人の中学生を代表して、3年生の湯本羽那さんが「平和の誓い」を述べました。曾祖父がルソン島で戦死した話や、広島の原爆資料館で悲惨な被害を学び衝撃を受けたと話し、「たった80年前に起きた悲惨な現実を風化させない」と決意を述べました。

 日本共産党の遠藤玲子前県議と長岡市議団も式典に出席し、献花しました。(2025年8月2日『しんぶん赤旗』)

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