核兵器廃絶の先頭に 日本こそ

核兵器禁止条約参加求める署名 新潟市で
核廃絶を訴える西澤氏(左)=9日、新潟市

 核兵器廃絶をめざす新潟県連絡会は新潟市で9日、日本政府に核兵器禁止条約に署名を求める署名を呼びかけ宣伝しました。参加者は、被爆国で平和憲法を持つ日本こそ核禁条約に署名して核廃絶の先頭に立つべきと訴えました。

 広島で被爆した両親の体験を語る運動に取り組んできた原爆被害者の会の西澤慶子さんは、日本政府がアメリカの核の傘に固執して核禁条約に署名せず、締約国会議にオブザーバー参加もしないことは残念で、恥ずかしいと訴え。戦争している国が核使用を脅しに使っていることに怒りを覚えると述べ、核と人類は共存できないことを知らせ、次世代のために、日本政府へ核禁条約の批准を求めようと呼びかけました。

 原水禁の近藤正道理事長は、3月の締約国会議は、核抑止力論と核軍拡競争の危険を厳しく批判したと指摘。日本政府の大軍拡と核抑止力に固執する姿勢を改め、核廃絶の先頭に立てと声を上げようと訴えました。原水協の赤井純治代表理事は、被爆80年の8月までに、県内20万筆を目標に、署名を集めるピースチャレンジャーを募っていると述べ、署名協力を訴えました。(2025年4月12日『しんぶん赤旗』)