給食無償 道開こう

新潟市でシンポジウム
発言するパネリストの皆さん=14日、新潟市

 学校給食無償化を実現する新潟市民の会は14日、新潟市でシンポジウムを開き、約50人が参加しました。『隠れ教育費』著者の福嶋尚子千葉工業大学准教授や給食無償化を実施する新潟県阿賀町の神田一秋町長、元養護教諭、保護者などが、給食無償化の必要性など意見を交わしました。

 福嶋氏は、全国の運動で学校給食無償化の流れが生まれ、完全無償化の自治体は3割、一部無償は1割へと広がっていると指摘。市町村だけでなく県や国にも働きかけて無償化に道を開こうと呼びかけました。

 神田町長は、過疎化が進む阿賀町には「子どもファースト」が必要だと給食費無償化を公約に掲げ実現し、町民から喜ばれていると紹介。「無償化すると給食の質が下がる」ことはなく、町が予算をつけたことで地元の米や野菜、牛肉などを使ったおいしい給食を提供できるようになったと話しました。

 元養護教諭は、義務教育の9年で身長が50㌢伸び、体重は2・5倍、乳歯が永久歯に生え変わる子どもの成長期を支える学校給食の大切さを強調し、「給食無償化は当然」と話しました。

 最後に、新潟市の給食無償化へ、今後の運動のはずみにしようと呼びかけられました。(2024年10月18日『しんぶん赤旗』)