県議 57年ぶり複数議席へ挑戦

女性後援会の集いで三人の予定候補が決意表明

 来春の新潟県議選(定数53)で、日本共産党は現有1議席を死守し、57年ぶりの複数議席をめざします。4日、県女性後援会が3予定候補を励ますつどいを長岡市で開き、全員勝利へ決意を固め合いました。各予定候補の訴えを紹介します。

●「要求届ける議席を大きく」長岡市・三島郡区(定数6) 遠藤れい子氏(67)=現=

 1議席でも、発言の機会をすべて生かし、住民目線の質問で県政をチェックする役割を発揮してきました。しかし1人では、すべての常任委員会には所属できず、掘り下げて質問できません。3人当選すれば、質問機会が増え県政は変わります。

 県民や地域、中小企業などの要求を直接県政に届けるのも党議席の値打ちです。昨年の県民大運動の要請では、県立高校のタブレット端末を個人負担で準備する計画に対して、新日本婦人の会や教育現場からの声を届け、公費で全生徒に無償貸与が実現しました。コロナでひっ迫する医療・介護の現場の声を届けて県や国を動かすことも大切です。

 花角英世県政は国いいなりで、県議選で自民党が大勝すれば原発再稼働に進むことは明らかです。子どもたちが安心して暮らせる新潟県へ、党議席の前進で原発再稼働ノーの民意を示しましょう。

 定数6に8人が立候補予定で前回最下位だった私は厳しいたたかいです。宝の議席を死守するため頑張ります。

●「介護、地域医療を守る」十日町市・中魚沼郡区(定数2) ふじのき浩子氏(62)=新=

 自民党が2議席を独占する十日町・津南地域から、豪雪地の声、「原発再稼働は許さない」「地域医療を守れ」の声を届け、暮らしに希望が持てる政治を切り開くため勝利する決意です。

 介護施設に18年、津南町議として5期19年働いてきました。介護現場は16時間の夜勤体制や1度に3~4人の食事介助など人手不足が深刻で、介護職員の賃上げや待遇改善が必要です。年金で入れる施設も求められています。しかし岸田政権は、大軍拡の一方で国民には増税、介護保険改悪を狙っています。暮らし・福祉切り捨ての政治をストップさせましょう。

 岸田首相の原発再稼働計画には柏崎刈羽原発が含まれています。2~3㍍の大雪の中で原発事故が起きたら、30㌔圏内は自宅待機と言っても、屋根の雪下ろしなど屋外作業が必要です。命の危険と隣り合わせの生活ではなく、原発ゼロで安心して住み続けられる新潟県をつくりましょう。

●「女性の声を県政に」新潟市西区(定数3) たいらあやこ氏(42)=新=

 新潟市議を2期6年、昨年の総選挙で新潟2区候補(比例重複)として活動し、県議に初挑戦します。地域医療再編など国の悪政を先取りする花角県政、統一協会との癒着が明らかな自民党が過半数を占める県議会を変えるため、県議選で共産党議席を1から3へと広げる決意です。

 定数53の県議会で女性議員はたった6名、1割だけです。これで女性たちの声を政治の場に反映できるでしょうか。2019年の新潟県の労働者の賃金水準は、女性は男性の75%。女性の労働者の半分以上が非正規雇用です。さらに新型コロナ禍の影響で、コロナ前の19年と比べ20年では、生活困窮者の新規相談件数は1・8倍、女性の自殺者は21人増えています。

 20年度県民意識調査で「女性が増えるとよいと思う職業」は、「県・市町村議」が約49%の1位です。共産党の県議候補は3人とも女性です。ジェンダー平等、野党共闘をまっすぐ進める議席を3倍にしましょう。(2022年12月6日『しんぶん赤旗』)