再稼働ノー「人間の鎖」1200人

知事の柏崎刈羽原発再稼働容認に抗議し、県庁を囲む人たち=25日、新潟県庁前

 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり、「知事は『県民の信を問う』公約を守れ」と求める『人間の鎖』が25日に行われました。主催した「柏崎刈羽原発再稼働の是非を考える新潟県民ネットワーク」の目標を超える、1200人(主催者発表)が県庁と県議会を取り囲み、「再稼働の是非を知事や県議会だけで決めるな」と声を上げました。

 マイクを握った県民ネットワークの片岡豊世話人は、「私たちは、県民投票条例直接請求運動から今日まで、再稼働問題は民主主義的手続きで解決しようと求めてきた」と強調。しかし、花角英世知事が再稼働「容認」の判断に至ったプロセスは地方自治の「民主・自主・公平」の原則に反するものだと批判しました。

 同じく世話人の水内基成弁護士は、県実施の県民意識調査で「再稼働の条件が整っていない」が6割もあると指摘。テロ対策施設や避難道路は未整備、6号機の制御棒が抜けないなどトラブル続きの現状を考えれば、「知事の判断は、『再稼働ノー』しかないはずです」と批判し、「12月議会で知事判断が道理に通っているか県議会は追及を。県民も傍聴など声を上げ続けよう」と呼びかけました。  県民投票条例を求める運動にも参加した新潟市西区の寺田恭子さん(24)は、「対話を重ね一つひとつ集めた14万3196筆の思いを知事と県議会は反故にした」と批判し「若い世代が意見を交わし考える時間をください」と訴えました。(2025年11月26日『しんぶん赤旗』)

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