違いを尊重することが大切

「日本人ファースト」を考える集い
労働力不足を外国人が補っているなど話題提供する佐々木氏(正面)=16日、新潟市

 「日本人ファースト」を考えるワークショップが16日、新潟市で開かれ、高校生・大学生から高齢者まで約40人が参加しました。「ニュースで言われる外国人の悪いイメージを、自分のまわりでは感じない」「違いがあることで差別するのでなく、尊重することが大切じゃないか」など意見を交わしました。主催は「『戦後』80年平和市民ネットワーク」です。

 佐々木寛・新潟国際情報大学教授の話題提供の後、3~4人グループに分かれ、自分たちでテーマを出し合い、話し合いました。

 高校生と学生のグループでは、「まわりの外国人に悪いイメージはありますか?」の問いに、「電車通学を始めて、アジアの人も多いと気づいた。日本人はスマホばかり見ている。アジアの人はおしゃべり。国民性の違い?」「親世代は中国人犯罪などのニュースを見て、『中国人は悪い』とレッテルを貼っている人が多いと思う」「美的感覚やあいさつの違いなどにとまどうけど、日本人の『郷に従え』の美徳を押しつけて、外国人を嫌いになるのはどうなの?日本人でも迷惑行為する人はいるのに」などの意見がありました。

 ほかにも「日本人ファーストというキャッチーな言葉に対抗できる言葉はないか」「日本人ファーストは何を守ろうとしているの」などのテーマもありました。(2025年11月19日『しんぶん赤旗』)

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