県立松代病院存続へ署名1万6305筆

住民有志の会が新潟県に提出
金井局長(手前左)に、要望を訴える村山会長(正面左から3人目)=1日、新潟県庁

 新潟県が十日町市の県立松代病院を来年4月に無床診療所にする計画に対して、住民有志の「県立松代病院を守る会」は1日、入院機能の存続を求める署名1万6305筆を県へ提出し、「豪雪地、高齢化の地域の命綱である松代病院の入院、救急医療を守ってほしい」と要望しました。

 署名提出を前に、村山繁一会長(82)は、7月から始めた署名は、地元の松代・松之山地域から住民の約7割の2740筆が集まり、「地域に欠かせない病院」と切実な声が寄せられていると紹介。県立病院などの赤字の原因は、物価高騰や消費税などであり、診療報酬の引き上げや社会保障費の拡充を国に求めて、松代病院を何としても守ってほしいと訴えました。

 応対した金井健一県病院局長は、「患者が減り、医師確保が困難な中で、いかに県立病院を守るか検討した結果だ」と答えました。

 参加者は、「総合診療専門医が患者を診てくれる安心、訪問医療や介護と連携してきた県内外に誇る在宅ケア体制を残してほしい」「高齢化でも住み続けられる希望である松代病院の存続を」などと要望しました。(2025年10月4日『しんぶん赤旗)

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