新潟大学 学長選の選考結果に抗議
職員有志が声明
新潟大学の学長選をめぐって、選考・監察会議が教職員の意向調査で2位だった前医学部長の染矢俊幸氏を学長候補に選出しました。この問題について教職員有志が26日に抗議声明を発表し、学内外へのていねいな説明を求めています。
声明は、8月実施の意向調査で、投票総数1515のうち1位の候補者が半数以上の882票を獲得し、染矢氏は1位の候補の半数未満の420票しか獲得していないと指摘。新潟大の学長選考基準は、意向調査の結果を考慮することが明確に定められており、「全部局にわたり、現在の大学運営に重要な責任を持つ少なくない常勤役員を含めて、染矢氏は1位の候補者に大きく及ばないと判断され」たにもかかわらず、染矢氏が学長候補に選出されたことは「はなはだ理解に苦しむ事態」と批判。学内外へのていねいな説明を選考・監察会議へ求めています。
有志の1人で人文学部の原直史教授は、「選考・監察委員に意向投票結果の重視を求めた要望書には、約1週間で幅広い部署から156人の賛同があった。現執行部の運営方針への批判票が1位候補者に集まったが、選出・監察会議は事業の継承性を重視したと説明しており矛盾する。納得できる説明を求めたい」と話しました。(2025年10月4日『しんぶん赤旗』)