空港軍事利用するな

新潟市に党市議団が要求
野島副市長(左)に申し入れ書を手渡す党市議団=5日、新潟市役所

 日本共産党新潟市議団は5日、日米豪実働訓練「オリエント・シールド25」に参加する豪陸軍の人員・装備品輸送のために豪空軍機が新潟空港を使用することについて、新潟市に対して中止などを求めて申し入れました。市議団6人全員が参加し、「兵站(へいたん)輸送は軍事訓練の一環」と指摘し、市は空港の軍事利用に反対する姿勢を示すよう求めました。

 防衛省発表では、同訓練は16~24日に新潟県の関山演習場(上越市・妙高市)で陸上自衛隊と米豪両陸軍による共同戦闘訓練や実弾射撃訓練などを行うほか5府県で実施予定です。新潟空港は13日から豪空軍機の離着陸、一時駐機などが予定されています。

 応対した野島晶子副市長は、防衛省に確認したところ「輸送だけで訓練ではない」「離着陸は日中で騒音も民間機と同程度で、市民生活に支障はない」と回答があり、市から広報はしていないと答えました。

 参加者は、「防衛省資料で新潟空港使用が明記され、人員や装備品の輸送は訓練の一環なのは明らか」「市民や空港利用者が軍用機と遭遇し不安を感じることがないよう周知や対応を」などと求めました。

 野島副市長は、訓練や空港管理の主体である国に、要請があったことを伝えたいと答えました。(2025年9月8日『しんぶん赤旗』)

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