子の食と成長 保障を

長岡市で学校給食無償化へ学習会
学校給食無償化の重要性を訴える福嶋氏(正面右)=23日、長岡市

 新潟県長岡市で23日、学校給食無償化を求める長岡の会が学習会を開き、約130人が参加しました。福嶋尚子・千葉工業大学准教授が講演し、市教育委員会から給食の現状が報告されました。

 福嶋氏は、ひとり親世帯などで物価上昇のために一日の食事回数が2回以下に減った子どもが13%、保護者は6割以上いる(NPOキッズドア2023年)、給食がない長期休暇中に「昼食をあまりとれない」子どもが4割以上に急増(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン23年)などの調査結果を紹介し、「家庭の責任だけでは子どもに十分な食事を食べられない現状があり、学校給食が子どもの成長に重要」と指摘しました。

 その上で、全国で学校給食無償化や補助を実施する自治体が4割まで広がってきたが、保護者への子育て支援の側面だけでなく、「食育基本法が掲げた地域の食文化や食の安全など、子どもの『食の権利』や成長の保障として給食を位置付け、無償化とともに質を担保することが大切」と話しました。(2025年8月26日『しんぶん赤旗』)

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