”原発事故で被害は…”
青年が学習会で疑問話し合う

新潟県で柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票の運動に参加した青年などが26日、30歳以下を対象にした原発を考える学習会を開きました。新潟市西蒲区の会場には学生ら8人が参加。「事故が発生すれば、被害はどこまで及ぶのか」「原発をなくしても電力は足りるのか」など自由に意見を出し合いました。
呼びかけ人の1人、佐々木寛和さん(新潟大学修士1年)は、「原発は経済や環境など立場により意見は異なり難しく、そもそも若い人が話す場がない。何が正しいか、みんなで論点をあげて深めたい」とあいさつしました。
2人が情報提供しました。長岡技術科学大学修士2年の吉川直樹さんは、原子力の基礎知識や次世代原子炉の開発状況などを報告。寺田恭子さん(24)は、福島県飯舘村などを視察した経験を紹介し、「福島第1原発事故の被害が軽んじられていないか」と問いかけました。
参加した青年からは、「原発から30㌔以上離れた飯館村にも放射性物質が届いたなら、風向きで新潟市や県内に被害が広がる危険もあるのでは」、「原発が止まったままだと技術の継承や発展に不安」、「原発をなくして電力は大丈夫なのか、誰も話してくれない」などの意見が出ました。
学習会を企画した青年は、「もっと多くの同世代に原発に関心を持ってもらいたい」と引き続き学習会などを開く予定です。(2025年7月30日『しんぶん赤旗』)