「経済優先で再稼働 疑問」

柏崎刈羽原発めぐり公聴会
公述人(右画面)の意見を聞く県担当者(正面左)=27日、新潟県庁

 新潟県は27日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に関する第2回公聴会を開きました。中越・魚沼地域に在住・勤務する一般公募10人、団体推薦9人の公述人が、オンラインを通じて意見を述べました。今回も花角英世知事は姿を見せませんでした。

 再稼働に「反対」の長岡市30代女性は、中越地震の体験から「どんな強固な建物も自然の前では予想外が起こる」と述べ、地震や原発が攻撃対象になる危険の検証よりも経済優先で再稼働を急ぐのは大きな疑問があると話しました。

 「反対」の観光協会推薦の十日町市60代男性は、「原発事故は、観光や農林水産など幅広い産業が被害を受ける。30㌔以上離れた地域にも風向きで被害が広がることも考慮した(防災計画)見直しが必要」と述べ、「県民が自分事として考えるため県民投票を実施すべき」と話しました。

 再稼働に「賛成」の長岡市60代男性は、「世界情勢で石油の輸入が止まれば、経済や食料輸入など命にかかわる危機」と述べ、エネルギーの安定確保が必要と話しました。「リスクに見合う交付金増額や電気料金値下げ」が賛成の条件と話す人が多くいました。(2025年7月29日『しんぶん赤旗』)

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