逆転勝利判決へ決意
帝京長岡高校不当解雇 撤回求め集会

帝京長岡高校(新潟県長岡市)の吉田大教諭(42)の不当解雇を有効とした新潟地方裁判所(鈴木雄輔裁判長)の判決(6月26日)を受けた報告集会が21日、長岡市で開かれました。参加した教員や市民は、「この判決を許せば、教員が安心して教育を続けられない」などと指摘し、東京高裁の控訴審で逆転勝訴を勝ち取ろうと確認しました。
新潟私教連の渡辺利宏書記長は、地裁判決は、解雇無効と賃金仮払いを命じた東京高裁決定(2022年6月)と、県労働委員会の解雇撤回命令(24年1月)に反した不当判決だと報告。「生徒やほかの教員とのコミュニケーションの大切さを否定し、教員個人の責任にのみ押しつけ排除する重大な誤り」と批判しました。
吉田氏が現在、非常勤講師をしている高校の同僚は、「吉田先生は昼食や放課後も生徒の進路相談などに熱心で、生徒が絶えず訪れ信頼されている」と紹介。教え子から「問題が解けた楽しさを知り、勉強する習慣が身についた」と感謝のメッセージも寄せられました。
吉田氏は、「帝京グループによる組合攻撃、生徒も利用した権力犯罪は許されない。教壇に戻るため高裁で逆転勝訴したい」と決意を述べました。(2025年7月25日『しんぶん赤旗』)