柏崎刈羽原発で県技術委員報告書

市民団体が抗議文
花角知事(右)に報告書を手渡す小原座長(左)=12日、新潟県庁

 新潟県が独自に東京電力柏崎刈羽原発の安全対策を検証する「技術委員会」の小原徹座長は12日、22項目の評価をまとめた報告書を花角英世知事に提出しました。花角知事は報告書を同原発の再稼働の判断材料の一つとしています。

 小原座長は、18項目は問題ないと評価し、委員の意見が一致しなかった東電の運転適格性や耐震評価など4項目は、原子力規制委員会の判断を「否定するものではない」と結論に至ったと説明。花角知事は、県民の同原発の正しい理解へ活用したいと答えました。

 同日、技術委の傍聴を続けてきた市民団体が抗議文を県へ提出しました。不十分な議論で委員の意見が一致しないまま報告書を提出したと批判。議論継続と県民への説明を求めました。

 県内全市町村でつくる研究会の10日会合でも、適格性や耐震評価など報告内容に疑問が出されました。(文は2025年2月14日『しんぶん赤旗』)