組合排除処分撤回を
帝京長岡高解雇争議が結審
帝京長岡高校(新潟県長岡市)の吉田大教諭が、帝京蒼柴学園による不当解雇の撤回を求めた裁判の最終弁論が16日、新潟地方裁判所(鈴木雄輔裁判長)でありました。吉田氏らは、教育の自由を妨げ、労働組合排除を狙った不当解雇を撤回するよう意見陳述しました。判決は6月26日の予定です。
吉田氏は、生徒を尊重し寄り添う大切さを学びたいと組合に加入したのに、そのことで学園から部活顧問外しなど不当処分を受けたと指摘。数学への興味、学ぶ喜びを体感してもらえるように、授業を工夫してきたことなど紹介。再び生徒たちと授業や課外活動をしたいと訴えました。
加賀谷達郎弁護士は、生徒への言動が問題視されたほかの教員は処分されず、吉田氏だけ懲戒処分したのは組合排除の不当処分だと指摘。土屋俊幸弁護士は、解雇理由は、パワハラ教員と印象づけるために過去の生徒とのやりとりを不当に積み上げたもので、教員の地位や教育の自由を妨げるものだと批判しました。
私立高校の教員や市民ら約60人が傍聴に駆けつけました。報告集会では「生徒に真摯に向き合う吉田先生を、生徒を利用して追い込むなどおかしい。安心して学べる学校に変わってほしい」などの激励がありました。(2025年1月18日『しんぶん赤旗』)