災害復興 まずは鉄路
米坂線復旧 住民団体が要請
豪雨災害で一部区間の不通が続くJR米坂線の早期復旧を求めて、新潟県の住民団体が、25日にJR東日本新潟支社、26日に新潟県に対して、第二次分の署名3087筆(累計5571筆)と要望書を提出し、「災害復興を優先して鉄路の早期復旧を」と求めました。
新潟県と山形県を結ぶ米坂線は、2022年8月の豪雨で被災し、村上市坂町駅と山形県今泉駅間で運休が続き、バス代替運行となっています。新潟県内の沿線住民らでつくる「米坂線早期復旧と地域活性化を考える会」(野田尚道会長)は、学習会や署名行動、沿線自治体との懇談などに取り組んできました。
県への要請で参加者は、「JR東は地方路線の赤字ばかり強調するが、会社全体は黒字であり、地方を切り捨てるやり方は問題だ」「災害からの鉄道復旧を優先してこそ地域活性化など考えることができる」などと訴えました。
県の太田勇二交通政策局長は、鉄道としての復旧が新潟・山形両県の第一の目標であり、JRにも公共交通ネットワークを守る責任があると要請し、国にも財政支援などを要望していると答えました。
要請後の会見で野田会長は、県も鉄道での復旧をめざす同じ方向性が確認できたと述べ、JRと国が主体に財政的な展望を示してほしいと話しました。(2024年『しんぶん赤旗』)