待遇改善で安心・安全を

医労連 ナースウェーブ宣伝
現場の実態と待遇改善を訴える参加者と署名する市民(右)=9日、新潟市

 新潟県医療労働組合連合会(医労連)は9日、新潟市でナースウェーブ宣伝に取り組み、医療・介護の現場の実態を訴え、医療・介護職員の増員や処遇改善を求める署名の協力を呼びかけました。多くの市民が足を止め署名しました。

 参加者は、医労連などの実態調査で、医療機関の3割が前年より退職者が増え、7割が今年4月の募集人員に充足しなかったと答え、看護師不足で病棟の閉鎖やサービス低下など深刻な事態が生まれていると訴えました。看護職員の8割が「仕事を辞めたい」と答え、その理由は「人員不足で仕事がきつい」「低賃金」であり、看護・介護職員の増員と待遇改善で、安全・安心の医療・介護の実現は待ったなしだと話しました。

 署名した新潟市の59歳男性は、「自宅で2年間、母親の介護をしたので苦労がよくわかる。今は介護施設に入れて精神的・肉体的に助かっている。支えてくれる介護職の給料や待遇はぜひ改善してほしい」と話しました。(2024年11月12日『しんぶん赤旗』)