再稼働許さず廃炉に
柏崎市でなくそテ原発大集会
東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県柏崎市で9月29日、「なくそテ原発2024柏崎大集会」とパレ―ドが行われました。新潟・長野・群馬の3県から900人が集い、「原発再稼働ストップ!廃炉を実現しよう」と訴えました。主催は3県21団体による同実行委員会です。
日本で初めて原発運転差し止め判決を出した井戸謙一・元裁判官(現弁護士)が「司法は原発を止めることができるのか」と題して講演しました。井戸氏が2006年に金沢地裁の裁判長として北陸電力志賀原発2号機(石川県)の運転差し止めを命じた判決は、最高裁で取り消されたが、指摘された活断層帯の長さや直下型地震の評価は、新耐震指針の見直しにつながったと話しました。
福島原発事故後、関西電力高浜原発を現実に止めた2016年の大津地裁・山本善彦裁判長の判決など9件の住民勝訴があるが、世論の盛り上がりが裁判官の背中を押すと述べ、再稼働を許さない運動を呼びかけました。
佐々木寛・新潟国際情報大学教授が、柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる情勢を報告。柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票条例を求める直接請求署名運動への協力の呼びかけもありました。(2024年10月2日『しんぶん赤旗』)