吉田教諭解雇撤回を

新潟地裁証人尋問 報告集会で決意
報告集会で報告する(正面左から)土屋、吉田の両氏=12日、新潟市

 帝京長岡高校(新潟県長岡市)の吉田大教諭が、帝京蒼紫学園による不当解雇の撤回を求める裁判の証人尋問が12日、新潟地方裁判所でありました。吉田氏と学園側の浅川節雄校長が証言しました。

 吉田氏を支援する教職員や市民ら約70人が県内外から駆けつけ、裁判を見守り、同日夕方、新潟市内で報告集会を開きました。

 報告集会で土屋俊幸弁護士は、吉田氏の解雇理由の生徒への言動は、学園が先生と生徒の溝を拡大させない集団的な対応をせず、「吉田氏は悪い」とあら捜しして不当に積み上げたものだと指摘。問題が指摘された生徒とはその後、勉強のアドバイスを求められるなど信頼は回復したこと、授業に集中できない生徒への工夫など、吉田氏の真摯な姿勢が伝わる証言だったと話しました。

 参加者は、「労働組合加入が解雇理由という本当の理由を隠し、生徒を利用して『吉田氏は問題あり』とするなど教育現場とは思えない。教壇復帰まで支援する」と激励。千葉県から駆けつけた卒業生(21)は、「高校2年の時に吉田先生から勉強の面白さや大切さを教えてもらい感謝している」と話しました。

 吉田氏は、解雇撤回を勝ち取り、職場復帰できるまで頑張ると決意を述べました。(2024年9月16日『しんぶん赤旗』)