核抑止力でなく廃絶を

新潟市で「6・9」行動
訴える赤井氏(手前)と署名に応じる市民=6日、新潟市

 新潟県原水協は6日、新潟市で「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める」署名を呼びかける宣伝をおこないました。参加者は「核兵器をいつでも使えると脅す核抑止力では戦争はなくならない。日本は被爆国として核禁止条約に参加し、核廃絶の先頭に立て」などと訴えました。

 赤井純治代表理事は、ドラマ『虎に翼』でも描かれた原爆裁判では、原告は敗訴したが、立法府と行政府の責任を厳しく追及する判決文が言い渡されたと指摘。これは、日本政府が核禁条約に参加する責任でもあり、署名を広げ、政府を動かそうと訴えました。

 参加者は「台湾有事など言う前に外交努力こそ政治の責任だ」「核禁条約は世界の平和の希望。早く日本政府が批准し、核廃絶の実現を」などと訴えました。

 署名した高校3年生は「『はだしのゲン』も読んだ。核廃絶は当然だ」と話しました。社会人は「私は労働組合で学ぶ機会があった。若い人にもそんな機会が増えるといいですね」と話しました。(2024年9月10日『しんぶん赤旗』)