核兵器廃絶へ祈りを込めて 「平和の鐘つき」
新潟県内の各地の寺院や教会で6日、平和と核兵器のない世界を願う平和の鐘つきがいっせいにおこなわれました。原水爆禁止協議会(原水協)や新日本婦人の会(新婦人)が毎年、地域の寺院などに協力を呼びかけています。
新発田市では原水協と新婦人、「平和の灯(ひ)・しばた」が共同で市内の寺院に協力を呼びかけ、6日は7寺院が協力し、計45人の市民が参加しました。
長徳寺には16人が参加して、広島に原爆が投下された8時15分に合わせて住職や参加者が鐘をつき、手を合わせました。
3児の親子は、3回目の参加です。小学5年生は「世界中で戦争が起きているけど、早く平和になってほしいと願い、鐘をつきました」。母親は「身近に戦争体験者がいなくてテレビでしか知らない。だから戦争の恐ろしさや平和の大切さを語り継ぎたい。子どもと一緒に参加できてよかった」と話しました。
長徳寺の鐘も戦争で供出され、戦後に再建されました。関根正隆住職(47)は、来年は戦後80年を迎え、戦争を知る人が少なくなる下で「なぜ日本は戦争を起こしてしまったのか」を伝えていくこと、どんな日本を目指すのか考えていくことが大切だと話しました。(2024年8月7日『しんぶん赤旗』)