新潟県知事 再稼働反対を
エネ庁長官訪問に市民抗議
新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について、経済産業大臣と資源エネルギー庁長官が相次いで花角英世知事に電話や面会をおこない、再稼働を進める政府方針への理解を求めました。エネ庁長官が来県した21日朝、市民有志が県庁前で再稼働方針に抗議する宣伝をおこない「知事は再稼働圧力に屈せず、県民の命を守れ」と訴えました。
県庁で花角知事と面会した村瀬佳史エネ庁長官は、齋藤健経産相名の文書を手渡し、電力の安定供給や脱炭素社会のため原発、特に柏崎刈羽原発の再稼働が重要だとして、新規制基準に適合した原発の再稼働を進める政府方針への理解を求めました。
花角知事は、県技術委員会での安全対策の確認や、能登半島地震で県民が不安を高めている避難路や屋内退避の課題の改善状況を材料に再稼働の議論を進め、県民がどう受け止めるかていねいに見極めたいと話しました。
県庁前で抗議宣伝に参加した市民は、「地震と原発事故が起きれば避難できず命は守れないと明らかになった。それを無視して再稼働は許されない」「県民の7割が再稼働に反対している。知事は国の圧力に屈せず、県民の命と安全を守れ」などと訴えました。(2024年3月23日『しんぶん赤旗』)