原発避難計画を見直せ

新潟県議会で馬場議員が認める
す津門する馬場氏=2月29日、新潟県議会

 新潟県議会で2月29日、馬場秀幸県議(無所属)が一般質問し、原発事故の避難計画の抜本的見直しや、新潟労災病院(上越市)閉院などの地域医療構想の見直し、公共交通対策などを求めました。

 馬場氏は、能登半島地震では、東京電力柏崎刈羽原発の事故時の避難経路である国道8号線が土砂崩れで寸断され、屋内退避が原則になっている原発から5~30㌔圏内でも津波から避難する車の渋滞があちこちで発生したと指摘。複合災害時の避難経路の確保や屋内退避など避難の実効性を問いただしました。

 花角英世知事は、複数の避難経路の設定などしているが、引き続き避難の実効性向上に努めると答えました。

 馬場氏は、県の避難計画の見直しは、原子力規制委員会の指針見直しを待つのではなく、県独自に早急な検討をおこない県民の命を守るよう求めました。

 花角知事は、規制委の議論を見守ると回答。馬場氏が再質問しても国の議論待ちの姿勢を変えませんでした。(2024年3月2日『しんぶん赤旗』)