解雇撤回命令履行を

帝京長岡高校 組合などが校長に要請
教頭(左)に対して、申し入れ書を読み上げる渡辺氏=8日、長岡市

 新潟県私立学校教職員組合連合と帝京長岡高校争議を支援する会は8日、帝京長岡高校(新潟県長岡市)の学校法人・帝京蒼紫学園と浅川節雄校長に対して、新潟県労働委員会の解雇撤回命令を履行して吉田大教諭の不当解雇の撤回、教壇復帰をおこなうよう申し入れました。

 学園が吉田教諭を2020年3月に不当解雇した事件は、県労委が1月26日、組合員を理由にした不当労働行為と認め、学園に対して解雇撤回と復帰するまでの間の賃金支払いなどを命じました。

 8日の昼休み時間に40人以上の支援者が集まり、私教連の渡辺利宏書記長が申し入れ書を読み上げて、応対した教頭に手渡しました。支援する会は「ルールを守ることを教える教育現場で、ルールを守らない行動はあってはならない。命令に応えて吉田教諭を一日も早く教壇に戻してほしい」と訴えました。

 行動後に吉田氏は支援者に対して「学園は約束を守ろうとせず、まだ長いたたかいになると思うが、今回出された良い命令を軸にして、教壇復帰までたたかい抜きたい」と決意を表明しました。

 何の行動かたずねてきた生徒も数人いて、不当解雇撤回の県労委命令を守るよう求めていると説明すると「ルールは守らないといけないですよね」と話す生徒もいました。(2024年2月10日『しんぶん赤旗』)