液状化 噴出泥30㌢超

能登半島地震被害 新潟市西区を武田・平両氏が調査
住民から被災状況の説明を受ける(右から)武田、平の両氏ら=8日、新潟市

 能登半島地震で震度5強を観測し、液状化とみられる地盤や住宅被害が広範囲で発生した新潟市西区と中央区に8日、日本共産党の武田良介前参院議員、平あや子衆院北陸信越比例予定候補(前新潟市議)が被害調査に入り、被災者を見舞い、被災状況や要望を聞きました。

 8日現在、新潟市全体で住宅被害調査の申請が3749件出されています。中村たけお衆院新潟1区候補も中央区の調査に同行しました。

 西区善久(ぜんく)の住宅地は、液状化で噴き出した泥が30㌢以上もたまり、かき出した泥を入れた袋が高く積まれています。家は大きく傾き、道路や地盤の間に大きなずれや空洞が生まれるなど、被害があちこちで見られました。

 阿部利夫さん(85)は、「家のあちこちにひびが入り、扉の隙間などができた。風呂場は直せず壊すしかないと言われた。1964年の新潟地震でも被害が出なかった土地を選んで家を建てたのだけど」と話しました。

 道路から沈むように家が3度も傾いた女性は、「平衡感覚がおかしくなり、具合が悪くなる。トイレも使えず困っている」と訴え。

 「今も家が傾き続けている」「液状化の地盤が改良できなければ、家を再建するか判断できない」など、被害拡大や先行きへの不安が多く出されました。

 話を聞いた武田、平の両氏は「被害は道路一本でだいぶ違う。それだけに被害の大小によって支援の線引きは許されず、必要な支援を迅速に届けることを求めたい」と話しました。(2024年1月9日『しんぶん赤旗』)