傾く家 玄関閉まらず 下水道壊れ
党支部が被災者訪ね、要望聞く
新潟市西区と中央区は、能登半島地震により液状化とみられる地盤や住宅被害が広範囲で発生しました。地元の日本共産党支部は8日、被災世帯の被害や要望を聞き、修理や保険適用に必要な「罹災(りさい)証明書」の手続き方法を知らせるため、被災地域のベタ訪問にとりくみました。
党新潟地区委員会は、甚大な被害に対して、取り残される被災者を生まないため、地区内の議員や支部の応援も入れた訪問行動を提起。8日は西区で9組18人が約180軒、中央区で6組13人が約50軒を訪問しました。武田良介前参院議員、平あや子衆院北陸信越比例予定候補(前新潟市議)、中村たけお衆院新潟1区予定候補も参加しました。
隣の家の屋根とくっつくほど大きく傾いた家、隆起や沈下する家や駐車場、玄関の扉が閉まらないなどの被害が広がり、被災した世帯から「よく話を聞きに来てくれた」「罹災証明の出し方がわからなかったので助かった」など感謝され、さっそく罹災証明の申請を出しに行く人もいました。
傾いた家で生活し「目がまわる」など体調が悪くなった人も多く、「このまま住み続けられるのか」「液状化した家の土台はこれからどうなるのか」「修理に1000万円はかかると言われた」など生活の先行きへの不安を訴えました。
中央区の海に近い地域では、高齢女性の一人暮らし世帯も多く、「津波警報が出たが、避難所は遠いので避難しなかった」「噴き出たた土砂を袋に詰める作業も女性だけで大変だった」など地域の課題も見えてきました。
参加した党員は「ここまでひどいとは思わなかった」「同じような事例がほかにもあるのではないか」「共産党に頑張ってほしいと訴えられた」などと話し、市へ要望をつなげる相談をしています。(2024年1月10日『しんぶん赤旗』)