給食無償化へ署名開始

長岡市で子どもの権利守れと集会
石田氏(正面)の講演を聞く参加者=2日、長岡市

 新潟県長岡市で学校給食の無償化を求める署名運動が始まりました。「学校給食無償化を求める長岡の会」が2日に開いたスタート集会には52人が参加し、「給食無償化で子どもの権利を保障しよう」と声をあげました。

 群馬県「学校給食費の無料化をめざす会」代表世話人の石田清人さんが講演し、学校給食は教育の一環で、子どもの健康と命を守る憲法で保障された子どもの権利であり、無償化は道理があると強調しました。

 群馬県は35市町村のうち、全額無料が19、一部や条件付き補助が15まで広がっています。石田さんは、2014年に会を結成し、地域で学習と署名対話を続け、議会や自治体に「地域に給食無償化の願いがある」と届けてきたことが、保守議員も動かし、首長選挙では保守候補も給食無償化を公約に掲げるまで広がる力になったと紹介。どの自治体でも予算の約1%があれば無償化は可能で、国がやるまでは市町村が頑張る時だと話しました。

 3児の母親の五十嵐めぐみさんは「『給食費くらい保護者が払うべき。図々しい』と思われるのではという気持ちもありましたが、憲法の理念や地域農業の発展にもつながるとわかり、大きな声で『学校給食を無料に』と言える気持ちになれました」と発言しました。

 給食無償化を実施する妙高市では、減農薬の地元の米や野菜を使い、子どもに安全な給食を提供することが、地域の農業や経済の活性化にも繋がっていることも報告されました。

 ▽署名を6月までに1万筆▽子育て世代の多い四つの住宅地への地域署名行動▽実態アンケート調査―などの運動が提起されました。(2023年12月6日『しんぶん赤旗)』