児童館を求め署名提出

新潟市秋葉区 市民の会が市に
市担当者(左端)に署名を提出する会協同代表ら=4日、新潟市役所

 新潟市秋葉区に児童館設置を求める市民の会は4日、新潟市に対して4960筆の請願署名を提出し、新潟市で唯一児童館のない秋葉区に「子どもの居場所をつくってほしい」と求めました。

 新潟市内には14の児童館がありますが、秋葉区だけありません。児童館には「0歳~18歳が対象でいつでも無料で使える」「資格を持った指導員が配置され、遊びや学びを保障する施設がある」「不登校や家庭に居場所がない子どもの居場所」などの役割があります。

 共同代表の板橋育夫さんは、転入してきた子育て世代から「親子で児童館を利用してきたのに、なぜ秋葉区にはないのか」と要望があり、児童館の存在と意味を知ったと紹介。文部科学省が今年3月に「誰一人取り残さない学びの保障に向けた不登校対策」の通知を出したが、新潟市のとりくみは不十分と指摘。9月から2カ月半で「ママ・パパ友に広げたい」「店に署名を置いて呼びかける」など協力が急速に広がったと述べ、「子どもたちの居場所、学びの保障をするのは、自治体と市民の責任です」と児童館設置を訴えました。

 応対した市こども未来部の担当者は、要望を受け止めるが、市の公共施設再編計画で新増設はしない方針があり、既存の施設の活用での対応などを考えたいと答えました。

 会は11月30日に、市議会に請願書を提出し、各会派に協力を呼びかけました。(2023年12月6日『しんぶん赤旗』)