憲法9条を守ろう
「九条を守る長岡の会」が集い
新潟県長岡市で10月28日、九条を守る長岡の会が「第18回憲法九条を守る長岡の集い」を開きました。会場いっぱいの参加者は、平和の歌の演奏や伊藤塾塾長の伊藤真弁護士の講演を聞き、憲法9条を守る思いを確認しました。
代表世話人の丸岡稔医師(95)は、戦場で戦争の悲惨さを体験し、正義の戦争と信じていたものが時の権力者の誤った考えによるものだと知った時の裏切られた思いに触れ、多くの日本人が「戦争に意味はない」と生み出した憲法9条を守っていこうと話しました。
伊藤氏は、政治や憲法に無関心でいることはできても、私たちの税金を軍事費に使うのか、福祉や医療に使うのかなどを決める政治や憲法と無関係ではいられないと指摘。民主主義社会は多数決で決めたことにすべての主権者が責任を負うが、多数派が常に正しいわけではないため、平和や人権など多数意見でも奪えない価値を決め、民意を反映した政治権力に歯止めをかけて守るのが憲法と立憲主義の役割と話しました。
日本国憲法の根本価値は、人は皆違う「個」としての尊重・多様性と、人は皆同じ「人」としての尊重・包摂性で国民一人ひとりを大切にし、異質な他者との共存を尊重する第13条にあると強調。それを破壊する戦争や憲法9条改憲を許さず、権力者に憲法を守る義務を果たさせるため、学び考え行動する主体的な市民を広げていこうと呼びかけました。(2023年10月31日『しんぶん赤旗』)