核兵器廃絶へ地域から運動

柏崎原水協が講演会
折り鶴行動などを紹介する赤井氏

 新潟県柏崎市で12日、原水爆禁止柏崎協議会が講演会を開き22人が参加。新潟県原水協の赤井純治代表理事が核兵器廃絶への課題や新潟の取り組みについて話しました。

 赤井氏は、ウクライナ戦争が続き、ロシアのプーチン大統領の核兵器使用発言など核戦争の危険が増す今、原水爆禁止運動の三つの原点(核戦争阻止、核廃絶、被爆者援護連帯)に立ち返った運動を強め、「核兵器を使うな」の国際世論を広げる時であり、被爆国日本がその先頭に立つよう運動を強める時と力説。

 核兵器廃絶に向け、新潟県では▽平和行進や世界大会などの原水協の年間運動▽玄関などに折り鶴をいっせいに飾る年2回(1月、8月)の新潟平和の波行動▽被爆・戦争体験を語り継ぐピースフェスタ・戦争展―の3点セットで幅広い市民との対話を呼びかけていると紹介し、特に若い人の参加には、戦争の悲惨さなどを追体験してもらう活動が重要と訴えました。

 折り鶴運動への質問に、赤井氏は「老人会に折り鶴を折る協力を呼びかける、近所に呼びかけ折り鶴を飾り非核地域ならぬ『非核町内』をやるなど、活動家だけでなく広い市民に参加してもらうきっかけにすることが大切です」と話しました。

 「具体的な取り組みは参考になった。年2回の折り鶴の行動は取り組んでみたい」「広島市立基町高校の高校生が描いた被爆体験画はどこから借りられるか」などの感想も出されました。(2022年11月16日『しんぶん赤旗』)