憲法違反の「国葬」反対で集会・デモ行進

〝世論も世論も反対多数〟〝憲政史の汚点に〟

 新潟駅前で10日、安倍晋三元首相の国葬反対の市民集会とパレードがおこなわれ400人が参加し、「憲法違反の国葬反対」などと訴えました。主催は、県憲法センターと護憲フォーラムにいがたを中心とした39の賛同団体による「国葬」反対アクション@新潟実行委員会です。

 集会では、憲法やジェンダー、宗教者や統一協会被害救済、教育など8分野から安倍政治と国葬を批判する訴えがありました。

 成嶋隆新潟大学名誉教授(憲法学)は、国民主権と平等をうたう日本国憲法には、国葬の法的根拠はなく、閣議決定で強行することは憲政史に汚点を残すと批判。女性支援団体の里村英子さんは、安倍政権でジェンダー格差や非正規雇用が増大し、改憲や選択的夫婦別姓の議論では個人の尊厳を奪い家父長制復活を連想させる動きを強めてきたと批判。新潟YWCAの横山由美子さんは、故人でも事実にもとづき冷静に批判することは必要であり、国民の弔意を強要し故人の批判を許さないことになる国葬には反対と訴えました。

 新潟市中央区から参加した母娘は、「いろいろな不祥事があった人を国葬にするのは反対。若い人も反対している姿を伝えたいと参加した」(30代・娘)、「世論調査で半分以上も反対しているのに強行する姿勢は許せない」(60代・母)。新発田市の30代男性は、「国葬は反対ではないが費用をかけすぎ。それより福祉やコロナで苦しむ事業者支援につかうべき」と話しました。

 集会後、新潟駅から古町まで新潟市繁華街をパレードしました。(『しんぶん赤旗』2022年9月13日付)